ワルシャワ少年合唱団は１９８０年代の末に、F.ショパン音楽大学の院長であったアンジェイ・フォロシンス
キ氏によって創設された。指揮者は現在、同大学の合唱部門の講師である、クシシトフ・クシェル＝モロズが
担当している。団員は８歳から１２歳までのワルシャワ音楽小学校の生徒たちで構成されている。

　レパートリーは、グレゴリア聖歌、ポーランドの古曲をはじめとして、ルネッサンス及びバロック時代の西ヨー
ロッパ音楽や、ペルゴレージ、ハイドン、シュッツ、シューベルト、フォーレ、フランク、ヴェルディ、ビゼー、ペン
デレツキ等で、いずれもその国の言語で歌われる。ポーランド民謡や６０分もの長いクリスマス・キャロル集等
も得意としている。

　ポーランド国内では、ワルシャワの国立フィルハーモニー・ホール、ヴェールキ劇場を中心として、多くのフェ
スティバルに参加。海外では､ドイツで行われた第二次世界大戦終結記念フェスティバルに出演したほか、フ
ランス、オランダなど、数多くのフェスティバルへ参加している。

　１９９６年１１月、ヴェールキ劇場で行われた、マーラーの「一千人の交響曲」に出演。また、ポーランド最高
の指揮者と言われるカジミェシ・コルドの指揮で、ポーランドの世界的な作曲家クシシトフ・ペンデレツキの曲
を数多く歌っている。学業と両立させつつ高度な芸術性と音楽的レベルを保ちながら年間に４０以上ものコン
サートをこなし、ポーランドを代表する合唱団となっている。